パースの南西約4100km、南極大陸からは約1700kmという海洋上に位置する島々。火山地形が作り上げる雄大な景観は「地球への開かれた窓(open a window into the earth)」と呼ばれる。
タスマニアの南東約1,500 kmの海洋上にある島。インド-オーストラリア・プレートと南太平洋プレートがちょうど接するあたりに位置し、自然が作り上げる複雑な地形を持つ。
タスマニア島に広がる、古代杉などの2万年以上も前から今も生き続ける原生林地区。100万ヘクタールにも及ぶ広大な地区が深い樹林におおわれ、神秘的な雰囲気が漂っている。
クイーンズランド州のリバスレーと南オーストラリア州のナラコーアトの哺乳類化石出土地区が同時に登録された。オーストラリアは世界でも10の指に入る化石出土地区(国)だが、中でもこの2カ所は、この大陸独自の進化を遂げた哺乳類達の軌跡を知る手がかりになるとされる。
2,000mもの海底から火山活動によって作り出された島。その美しい自然の景観で、島全体が世界自然遺産の対象になっている。シドニーやブリスベンンからの直行便も運航されており、ネイチャリスト達の格好のヴァカンス先となっている。島内には280人の住民が暮らしている。
シドニーからブリスベンにかけてのオーストラリア中東部に点在する多雨林地区。火山活動によってできたクレーターやそれら周辺に広がる太古の森林地帯では、様々な希少種の植物等も発見されている。
デザート(砂漠)地帯に、4億年前の湖底が剥き出しになったウィランドラ国立公園周辺地区一帯。人類がオーストラリア大陸に生息し始めた4万5千年から6万年前の太古の時代を知る手がかりとなる、貴重な生物や植物等の化石が眠っている。巨大な有袋類の化石も出土している。
人懐っこい野生イルカでお馴染みのモンキー・マイアやハメリン・プールのある湾一帯地区。ハメリン・プールは、地球上で初めて酸素を造ったとされる太古の時代の生物“ストロマトライト”がいまだに生きつづけている貴重な場所。この周辺にはジュゴンやジンベイザメもよく姿を現す。
大地のへそと称される“エアーズ・ロック”と日本ではアニメ「風の谷のナウシカ」の舞台になったとしてお馴染みの“マウント・オルガ”のあるウルル・カタ・ジュタ国立公園一帯。先住民アボリジニの聖地であり、太古の時代の貴重な壁画なども残されていることから、複合遺産として認定されている。
グレートバリアリーフと共に、オーストラリアで最初に世界遺産に登録された。20,000sq kmにも及ぶ広大な場所に、60種類以上の動物、75種類以上の爬虫類、1万種以上もの昆虫類らが生息する、まさに生物達の楽園。ここもウルル同様、先住民アボリジニの聖地であり、貴重な壁画なども残されていることから、複合遺産として認定。
ブリスベンの北約290kmにある海岸沿いの町ハービーベイ沖合にある世界最大の砂の島。総面積1840平方キロという大きな島全体が、実は砂でできているとは驚き!通常砂でできた島にはできないはずの湖や森林などが広がり、その常識を覆す美しい自然と、そこに棲息する動物達との調和がとれた貴重な場所になっている。
クイーンズランド北東部に広がる熱帯雨林地区。太古の昔から成長し続ける森林を構成する植物には、世界的にも希少種のものも数多くある。ケアンズやポート・ダグラス、クック・タウン等近郊の熱帯雨林地区もこの中に属する。
言わずと知れた世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフ。 200万年前から生息する珊瑚礁が少しづつ成長して、全長2,012Kmにも及ぶ世界最大の珊瑚礁が出来上がった。その海の美しさと言ったら…、もう言葉では表現できないほど。近年、海水温度の上昇に伴う“珊瑚の白化現象”が著しく、その保護活動にさらに力を入れている。
シドニーからの日帰り観光地として、人気が高いブルーマウンテンズ。ユーカリが生い茂った砂岩質の岩盤には、地球の歴史が刻まれた地層がくっきりと見てとれる。奇岩スリーシスターズをはじめとした壮大な景観とルーラなど周辺のかわいらしい町を同時に楽しめる。オーストラリアでは、今のところ一番新しく登録された世界遺産。