杭州旅行の予備知識ー観光名所概説 (Reporter/イシイ)
二度目の杭州旅行ということで、個人的な感想は控えめにして今回の訪問地について概説をすることにします。上海ー杭州高速道路に乗って片道約三時間のはずが、渋滞に巻き込まれ六時間もかかりました。時間がずれたのでスケジュールに多少の影響が出てしまいました。今回のスケジュールはこんな感じです。
(一日目) 出発→西湖遊覧→六和塔文化公園→夕食→自由行動
(二日目) 朝食→飛来峰、霊隠寺→龍井茶の茶畑見学→昼食→出発、上海へ
■西湖
西湖は中国十大風景名勝の一つに数えられており、杭州に来る旅行者が必ず訪れる観光名所です。西湖の絶景を惜しみなく堪能するには西湖十景を巡るといいと思います。西湖十景には蘇堤春暁、曲院風荷、平湖秋月、柳浪聞鶯、断橋残雪 、花港観魚、双峰挿雲、南屏晩鐘、三潭印月、雷峰夕照があり、それぞれ違った趣があります。西湖を徒歩で巡ろうとすると一日あっても足りないので、遊覧船や循環車に乗るといいでしょう。
■六和塔
六和塔は中国の重要保護文物であり、北宋開宝三年(公元970年)に創建されました。現存するレンガ組みの塔身は南宋時代の原物です。塔の高さは59.89メートル、外観13層、内部七層が開放されており、六層は閉鎖されているため、この構造形式は「明七暗六」と呼ばれています。塔の最上階まで登ると銭塘江が一望でき、とても壮観です。六和塔景区には「六和鐘声」、「六和塔苑」、「六和典故」、「六和碑亭」、「六和泉池」、「六和茶軒」などがあり、いずれも西湖風景区の遊覧景勝として有名です。
また六和塔にはこんな伝説があります。
…銭塘江にとても凶暴な龍王がいた。しばしば風を吹かせ高波を立て、家や田を水没させ、百姓をひどい目に合わせ、漁師である六和の父親も波にさらわれて死に、母親は連れ去られてしまった。六和は大変悲しみ憤慨し四六時中銭塘江に石を投げ、龍王の宮殿を激しくゆさぶり続けたところ、龍王は許しを請い、金銀財宝を六和に差出し、和解をしようとした。しかし六和は許さず二つのことを要求した。母親を返すこと、人々に害を及ばさないこと。龍王は承諾するしかなく、そのとおりにした。それ以来銭塘江が氾濫することはなくなり、人々の生活も平和になった。人々は六和に感謝し、六和が石を投げてできた小山に塔を建てた。これが六和塔の伝説である。
■飛来峰、霊隠寺
古来「極楽に一番近い場所」といわれる臨済宗の名刹・霊隠寺は中国禅宗十大古刹の一つに数えられています。326年にインドの僧慧理により開山され、全盛期の10世紀頃は3000人以上の僧が居たと言われています。寺内に中国最大の木彫り釈迦弁尼の座像が安置されています。霊隠寺は杭州で最高の集客率を誇り、１日平均約１万人の入場者を集めています。
飛来峰は天竺から飛来してきたものだと慧理が語ったことからその名が付いたと言われています。この山には72以上もの洞穴があるそうです。その洞穴の中には10〜14世紀の石刻像が338体安置されています。
■龍井茶
杭州名産で、中国二大緑茶にかぞえられています。胃腸、肝臓が悪い、聴力低下、成人病、虫歯、多量飲酒後などにお薦めで、それらに効能があるそうです。要するに体が健康になるということです。またニキビができたところにお茶(少し冷まして)をかけるときれいに治るとか。私たちが見学した茶畑(というかほとんど茶売り場)で龍井茶を試飲させてもらい、美味しい淹れ方を教えてもらいました。
１、コップに茶葉を小さじ１くらい入れ、高い位置から熱湯(80〜90℃)を勢いよく注ぐ。コップの1/3くらいまで。
２、しばらくそのままにして、香りを楽しむ。コップをくるくる回すとより香りが出る。この時はまだ飲まない。
３、またその上からいっきに熱湯を注ぐ。2/3くらいまで。
４、しばらくおいてから飲む。
最初はお茶の説明をしていたのに、いつのまにかテレフォンショッピングのような話法に切り替わってました。さすが商売人！龍井茶は偽者もしくは摘んでから時間が経って香味が落ちているものが多く出回っているらしいので、正規の店で買うのがいいと薦められました。これから龍井茶を買おうとしている方はくれぐれもお気をつけて！激安なのはちと怪しいかも。
そして龍井茶畑を後に帰路につきました。今回は全てまかせっきりで自分から動かなくていいので楽でした。だけど杭州はもっとゆっくり気ままに見て回るのが絶対イイ！！来るたびにますます好きになっていく…いつの日かきっとまた♪
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