このセメスターでは基本的な知識をかためる事ができたと思う。制作としてはあまり進まなかった
が、音楽のデータを扱う以上、その基礎的な仕組みは理解しなければならないと思い、予定以上に
時間を割いてしまった。具体的な進路状況と次セメスターに向けての計画は以下の通り。
ストリーミング |
まず、何も知識のないところから始めたため、まさに基礎中の基礎、「ストリーミングとは」という
ところから始めた。
次に、ストリーミング配信の実現に向けて、サーバを構築するためのマシンの
スペックを調べた。その後、構築のところまでは進む事ができなかったので、実際の配信の準備
として、ゼミでやる予定のネットワーク構築の進み具合と合わせながら、進めていく予定。 |
DSPについて |
デジタルのデータを扱う以上、その仕組みはある程度理解しておく必要がある。フーリエ変換を
始めとするいくつかの数学的仕組みを学んだが、このサイトでわかりやすくまとめることができると
いいと思っている。 |
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著作権について |
もともと、後の方にやろうと思っていた著作権だが、この知識がなくてはインターネット上では
何も配信できないと思い、予定を変更して先に時間を取った。著作権に関しては、実際よりも甘く
考えていた事が多く、色々と制作の変更を余儀なくされた。特に、CDから取り込んだ音楽をインター
ネットで配信するのは現時点の法律では個人サイトでも不可能である事が判明した。その
理由や、現状の著作権については納得のいかない部分も多い。
今までの社会に合わせて作られた法律ではインターネットの世界に合わないものであり、インターネット
という新しい世界の可能性を充分生かしきれないものである。何故なら、現状の法律ではどう
考えても「サーバ・クライアント」、つまり「サービスする側と顧客」という関係しかありえなく、
インタラクティブなやりとりで個人からも何らかの情報を発信できる、という環境が充分に
整備されないのである。
人の創った音楽を、あたかも自分の作品であるように発表する事は明らかに著作権の侵害である。
それを配る事によって無断で利益を得る事も明らかに著作権を侵害している。だが、純粋にその音楽の
どこがいいのか、どうしていい音であるのかを知ってもらいたい、自分がいいと思う音を集める事に
よって自分という人間の感性を他人に伝えたい場合、その作品はその個人の作品として成り立つと思う。
1曲1曲は他人の作ったものであるが、この場合伝えたいのは「自分の価値観」であり、それらの作品の
並べ方自体が「自分の音楽観」を表しているからである。
しかし現実問題として、現在その表現手段は法律で認められていない。現時点で私の作ろうと
しているものは法にひっかかってしまう。では、どうすればいいだろうか。
よく、「個人のサイトならばばれないから大丈夫」と考える人がいるが、それは間違いであると
思う。納得いく、いかないはともかく、これは現状の「ルール」として存在している。気に入らない
から破っていいものではない。気にいらないならば、自分で変えるような動きを起こすか、
それを使用しないか、それに従うか、どれかであるように思う。それに、今音楽を好き放題使って
いいような状況にしてしまうと、著作者の権利が踏みにじられるのは目に見えている。そのため、
私としては、サイトの作成にあたって、現行の著作権法を尊重する事にする。具体的には、インターネット上
に載せるものに関しては、CDからの音源は一切使用せず、実験などの結果のみを公表する。 |
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次セメスターの予定 |
計画が遅れ、制作にまで入る事ができなかったが、表現の手段に幅を持たせるような選択肢を
開拓する事ができた。次セメスターからは実際に制作に入っていきたいと思う。どのようなサイトに
するかは検討中だが、FLASHを始めとする各アプリケーションを使い、また、REAL PLAYERなどを
どこに組み込んでいくかがポイントになってくると思う。また、根本的な問題である音質の面に
関しても、アプリケーションの実習を通して学んでいきたい。 |
変更
3年次後期 |
月 | Topic | Events |
9月 | FLASH使用 | |
10月 | 波形編集ソフトについて | 21日・初級シスアド |
11月 | RealPlayerとQuickTime | 25日・マルチメディア検定 |
12月 | 実習作品制作 | |
1月 | 実習作品制作 | テスト |
2.3月 | 来年度へ向けての調整 | |
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