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私たちはいま、「情報」が人々の生活や文化、芸術、産業、国際社会に決定的な影響を与え、私たちの考え方や行動様式さえ変容しつつある時代の中にいる。ネットワークを駆け巡り、コンピュータを巧みに操るだけが情報学ではない。

本演習は、このような問題意識に立ち、人々の生活を拡張し、より快適で豊かなものにするための情報技術の研究(つまりヒューマンインターフェイス)と、それを生活の中でさりげなく実現するためのデザインの研究に主眼をおき、

        1. 情報技術
        2. 人間についての理解
        3. 広義の意味でのデザイン

上記の3つの側面から研究を行う。情報科学ばかりでなく、認知科学、心理学、人間工学、建築学といった分野の知見と方法論を中核にしながら、人間と人間の情報生活の特性を探求し、生活の快適性を実現する技術の問題をさまざまな角度から検討する予定である。したがって、これは挑戦的探求となる。


本演習は、開講時に参加者の希望する研究テーマについてじっくり話し合うことから始める。研究テーマとして以下の候補が考えられるが、この限りではない。むしろ自分が深めていきたい、わくわくするテーマを提案するのもよいだろう。
  1. ヒューマンインターフェイス設計と人にやさしいシステム・デザイン
  2. 情報インテリア、建築としてのホームページ研究、情報デザイン
  3. 建築の空間、仮想の空間、情報空間。生活を豊かにする情報空間のデザイン
  4. 人間と知的人工物。人工物(artifacts)の文化への組み込み(人々がコンピュータに気づかない世界をめざして)
  5. 仮想世界(バーチャル)と現実世界(リアル)が調和するための設計技法。
  6. バーチャル・リアリティーと実世界志向のユビキタスコンピューティング。
  7. アイディアの産出など、人々の創造性creativityを活性化させるしくみと知的支援システムの研究。
  8. 人間の思考過程についての認知科学的、心理学的研究。
  9. ネットワークを介したコミュニティー。仮想社会における人間とコミュニケーション、心の問題。

研究テーマによっては、担当教員が推進しているIT企業や他大学研究室との共同研究プロジェクトへの参画の可能性も探る。