ストリーミングとは一言で言えば、インターネットで「放送」を行うための技術です。ここで
言う「放送」というのはダウンロードを含みません。ストリーミング以外の方法で、音楽や
映像をインターネットで配信しようとすると、「ダウンロード」という行程を含むことになります。
その間、ユーザーはPCの前でダウンロードが終わるのをずっと待っていなくてはなりません。まして、
音楽や映像コンテンツの容量の大きさを考えれば、これはあまり便利な事ではありません。しかし、
ストリーミングの場合、クリックした瞬間からバッファリングが始まり、数秒ですぐに再生される
のです。これは、インターネットで「生中継」という事を実現させるためには必要不可欠な要素
です。ダウンロード、という時間があるだけで「生」でなくなってしまうのですから。
ストリーミングに必要なもの
1.Player |
もしどこかで配信されているストリーミングのコンテンツをインターネットで聴きたいだけ、
というならこれで十分。配信されているコンテンツを再生します。Real Player, Windows Media
Player, Quicktime Playerなどがこれにあたります。 |
2.Encoding Soft |
もし、利用できるストリーミングサーバがあれば、Encodingソフトでコンテンツを作り、配信
することができます。Encoderは音楽や映像などをストリーミングで配信できる形に変えてくれる
ものです。RealProducer, Windows Media Toolsなどがこれにあたります。 |
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3.Server |
さて、もしサーバーも自分で用意したい!という場合はどうすればいいのでしょう。それには、
サーバアプリケーションを使います。これは、サーバマシンの上でコンテンツを保管し、必要に
応じてクライアントにストリーミング配信を行うものです。RealServer, Windows Media Serverなどが
これにあたります。ちなみに、各ソフトをインストールするのに必要なスペックは
こちら |
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オンデマンドとライブ
ストリーミングの種類には2つあります。一つはオンデマンドといって、あらかじめコンテンツを
サーバに置いておき、クライアントの要求によりそのコンテンツを配信するものです。もう一つは
ライブ配信で、これぞストリーミングの本領発揮!コンテンツをエンコードしつつ、リアルタイムで
ストリーミング配信をします。ちなみに、クライアントを特定しないで配信する方法をブロード
キャスト、特定する方法をナロウキャストというそうです。
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