今日、情報化社会と呼ばれ、IT技術の急速な発展により、誰もが手軽にいつでもネットワークインフラを利用できるようになってきた。それに伴い、教育の現場においても、このインフラが整備され、e-learningをはじめ様々な試みがされている。

そこで本研究では、まずこのインフラを用いたキャンパス間での講義配信システムの構築を試みる。実際に本学部の研究室において、遠隔講義配信サーバをサーバOS
であるLinuxを用いて構築する。次にドイツのベルリン自由大学で研究、開発が行われている電子黒板ソフトe-chalkを用いて、リアルタイム講義配信の実験を行うとともに、このソフトの特徴である黒板を使った従来の指導方法に基づき、遠隔育が与える教育的効果や問題点を研究していく。
将来的に、この遠隔講義システムが本学の授業で取り入れられ、リアルタイム講義配信だけでなく、いつでも生徒がアクセスして講義をどこからでも見られるオンデマンド型の配信サービスを提供したり、本学独自のプログラムである、SAプログラム（２年次に９カ国11大学に全員が留学）においての遠隔講義配信を考慮に入れて研究を進めていきたい。