21世紀に入り、広告のあり方が大きく変わり始めている。
これまでは、TV、ラジオ、紙媒体がその予算のほとんどを占めていたが、 インターネットを初めとする新しい情報媒体が発展、浸透する中で、
その特性を活かしたアイデアが要求されるようになってきたのである。
とりわけWEBはその中でも最も期待されているメディアであるが、 HTMLというある種のプログラムで構成されているそれは、今なお発展を続け、
その膨大なポテンシャルのふところを広げている。
私は、永遠に拡大しつづけるひとつの小宇宙ともいうべきWEBの持つフレックスな時間概念、 不特定多数に広がっていくネットワークシステムに特に留意し、新たな広告のスタイル、
キャンペーンのスタイルをひとつの成果物でもって模索したいと考える。
プロデュースの対象は私の主催するプロジェクトプロデュース集団UnizonA(ユニゾナ)である。
UnizonAは、企画を立て、その空間を設計し、そこで行われるイベントを考える事を仕事としているが、
今回は特にその中で行われる特定のイベントのプロデュースを対象とする。
特定のイベントとは劇場内におけるカフェの経営である。この制作では、WEBにおいて、 そのカフェのサイドストーリーを描くことでプロデュースとする。
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